まず、コストを下げるため、原材料費がかかるイチゴを、なるべく減らしたいわけです。
すると、イチゴがもたらす「ジャム本来の性質」が弱くなってしまいます。これを添加物でどんどん補っていくわけです。
具体的に見ていきましょう。
「安いジャム」のつくられ方は?
「コスト削減」たのめにイチゴの量を減らすことで、まず「ペクチン」が少なくなるため、「固さ」「とろみ」がつきません。
これを「ゲル化剤(ペクチン)」「増粘多糖類」で補っていきます。この「ゲル化剤」としての「ペクチン」は、果物から抽出して「化学的な処理」を施した食品添加物です。
そして、同じくイチゴの量を減らすので、「酸味」が足りなくなってしまいます。
そのため、代わりに「酸味料(クエン酸)」を加えて、「ほどよい酸っぱさ」をつくり出していきます。
さらに、家庭ではあまり実感しないかもしれませんが、砂糖も本物は高いものです。
よって、さらにコストを下げるために、なるべく「砂糖」を減らして、より安価な「水あめ」や「ブドウ糖」を使い、それで増量していきます。
すると、砂糖が減った分「保存性」が失われてしまうわけですが、そのため、代わりに「pH調整剤」を使って日持ちを良くするのです。
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