「個人の戦闘力を高めるのが狙いですから、まさにリスキリングであると考えています。それまでのキャリアも、この先のビジョンも人によって違いますから、画一的なティーチングをするわけではありません。人材業界で経験を積んだパーソナルコーチがマンツーマンで伴走し、短期集中でそれぞれの人に必要な支援をしていきます」
ゴールに設定するのは、「社外でも戦える武器」を持って、複業を行うこと。つまりスキルを今いる会社ではなく、社外で活かすということだ。その複業の実践にまで、パーソナルコーチが伴走するのである。
「受講者は45歳前後という年代層で、大企業に勤務されている方も多く、お金がどうこうではありません。仮に副業禁止の規定がある企業に勤めている場合でも、報酬をもらわなければいい。自分のスキルを社外で活かす経験を積んで、それをセカンドキャリアに活かすということが狙いなのです」(都築代表)
パーソナルコーチが伴走
受講者はキャリアプランニングをし、「強みの棚卸し」によって複業のネタを探すが、ここでパーソナルコーチの知見が生きる。
「スキルはたくさんあっても、それを社外でどう活かせるか、自分で考えるのは意外に大変です。そこをマーケット感覚を理解したキャリアコーチがサポートします。『こういう中小企業があなたの経験を求めているので、こことのコネクションを作りましょう』などというアドバイスをするのです」(都築代表)
そのうえで、実際に複業家としてデビューするための「会社の看板を使わないプロフィール」を作ったり、場合によっては名刺を作成したりするなど、「自分商品化」を行う。
そして「複業デビュー」である。例えば、副業マッチングサービスに登録して応募したり、商工会議所に入って名刺交換会に参加したりするといったアクションを起こすのである。
この結果、ライフシフトラボの受講者のうち95%が複業デビューを果たしているのだというから、かなりの高確率といえる。これまでの受講者数は累計で70名にのぼる。
ところで、社外でも通用するようなスキルというのは、誰にでもあるものなのだろうか?
「100%あります。これは断言できます」と都築代表は言い切る。「ただ一方では、それを自覚されているケースはほとんど稀です」。
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