頭がいい人は、なぜ「青ペン」を使うのか? 受験生12万人の「口コミ」からブームに!

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――「時短」ですか。ビジネスマンと同じですね。

はい。おっしゃるとおりで、「青ペン書きなぐり勉強法」は、社会人の方にも有効です。早稲田塾は大学受験の塾なのですが、1979年の創業時から、私たちが教え提唱してきたのは、「大学受験を突破するテクニック」ではなく、「一生モノの学力」=「人生を切り開く力」なのです。

私は、「人生で成功する法則」と「現役合格の法則」は相似形だと考えています。両者の共通点は「期限がある中で成果を出す」ということ。だから、早稲田塾の塾生たちは、大人になってからもこの勉強法を実践し続けている人が本当に多いのです。大学での勉強、資格試験の取得、英語などの語学習得……そして仕事でのメモ術まで。皆、人生のさまざまな場面で、ずっと青ペンを手離さない(笑)。

司法試験からアクチュアリーまで、試験突破!

相川秀希(あいかわ ひでき)
早稲田塾創業者。株式会社アドミッションズオフィスCEO。1958年生まれ。早稲田大学法学部卒業。大学2年生時に、現役合格の専門塾「早稲田塾」設立。「本物の勉強法」ガイダンスを行う中で「青ペン書きなぐり勉強法」を考案し塾内外に広がる。慶應義塾大学竹中平蔵教授との「世界塾」、ハーバード大学、MIT(マサチューセッツ工科大学)、スタンフォード大学などと、革新的カリキュラムを次々と開発している。

先日も、ある卒塾生から、とてもうれしい話を聞きました。彼は今、33歳。外資系損保会社で働いているのですが、「この6年間で6つ資格を取った」と報告してくれました。ちなみに、彼が取得した資格は、以下のもの。どれも難関資格ばかりです。

1)簿記2級(3級も)
 2)証券アナリスト
 3)保険仲立人
 4)証券外務員
 5)保険募集人
 6)アクチュアリー7科目中6科目終了

彼が言うには「僕はスタンフォード大学に留学したときも、ビジネスに必要な資格を取るときも、いつも青ペンでやっています」と。

――ほかに、司法試験の勉強に利用された方もいるとか。

はい。先日、元塾生の弁護士の方に伺いましたが、彼女も「青ペン書きなぐり勉強法」を自分なりにアレンジして、司法試験合格を勝ち取ったそうです。

たとえば、彼女のメソッドのひとつ目は、「書きまくり法」。判例を覚えるときに、青ペンでひたすら筆写して、記憶する。もうひとつは「一覧化法」。苦手だったり、記憶が定着しない知識を青ペンでメモにまとめ、移動のときや隙間時間に記憶する、という方法です。

この2人をはじめ、社会人になってからも青ペン効果を信じ、実証しながら勉強しているというOBやOGがたくさんいます。

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