【女性の薄毛】髪をしばる、朝食抜きでリスク増 1カ月で改善、今すぐ始めたいセルフケアのコツ

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女性の薄毛症状の進行を抑えるためには、根本的にはやはり生活改善、とくに食事や睡眠の見直しが重要だ。

植木医師によると、薄毛に悩む女性は、わりと3食きちんと食べていない人も多いという。朝はコーヒーだけで夜遅くまで働く、といった生活をしていると、当然ながら、髪への栄養も全然足りなくなる。女性はもともと鉄分や亜鉛、タンパク質が不足しがちだ。これらは髪の成長にとっても非常に重要な栄養素。栄養はサプリより食事から摂るほうが吸収もいいので、できるだけ栄養バランス良く、3食きちんと食べてほしい。

タンパク質、鉄、亜鉛を含む食品
タンパク質、鉄、亜鉛を含む食品(イラスト:an/PIXTA)

睡眠時間が短いと髪に影響

そして睡眠も重要だ。日ごろ睡眠時間が短く、体自体が疲弊してしまっていると毛の細胞の活動も悪くなる。20~30代なら1日7~8時間、40代以降でも6時間。どの年代も6時間以上は分割せずに眠ってほしいと、植木医師は言う。

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食事や睡眠の見直しをすると、早い人では1カ月目ぐらいから「髪に少しボリュームが出てきた」「抜け毛が減ってきた」などの効果が出始めるという。

「外用薬を使うと、3カ月目ぐらいから変化が現れてきます。まずは食事と睡眠で基本的な生活を整えて、髪のコンディションを改善していきましょう」(植木医師)

(取材・文/石川美香子)

順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター皮膚科科長院長補佐
植木理恵医師

千葉県出身。1988年順天堂大学医学部卒業。同大学医学部附属順天堂医院皮膚科入局。91年英ロンドン大学王立医科大学院ハマースミス病院皮膚科。93年順天堂大学医学部皮膚科助手などを経て、04年順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター助教授。2018年より現職。専門は皮膚科一般、毛成長制御機構、円形脱毛症、びまん性脱毛症。
東洋経済オンライン医療取材チーム 記者・ライター

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