最後の4つめは、「自分の考えは正しい」と無理やり意見を押し通すことです。
自分の「認識」がまわりと合わないとき、自分の多くの経験から「自分が絶対正しい」と無理やり意見を通そうとする人も数多くいらっしゃいます。
もちろん、自分の意見が正しいこともありますが、なかには自分の中で「認知の歪み」が起きていることも考えられます。
「認知の歪み」とは、自分の考えや仮説に合う「都合のいい情報」や「自分の思い込み」を正当化する情報を無意識に集め、記憶し、異なる情報は無意識に「排除」「軽視」をすることです。
この「認知の歪み」は、自身の「過去の経験」や「知識の蓄積」に固執し、「変化への対応」が苦手なミドルやシニアに、とくに起きやすいところがあります。
「認識」がまわりと合わないと感じたら、一度「自分の認識は現実からずれていないか」「特定の考え方に固執していないか」と自身を客観視して「認知の歪み」を確認し、「新たな学び」を身につけて修正していくことが必要です。
「学ぶ人」「学ばない人」では「人生の豊かさ」に大差
紹介してきた4つのポイントによって、ミドル、シニア層にとっての「独学(主体的に学ぶこと)」の重要性がおわかりいただけたかと思います。
それと同時に、「学ばないことの恐ろしさ」も、感じていただけたのではないでしょうか。
若い世代にとって最初の資本となるのは、「好奇心」「夢」「体力」でしょう。
それらの「資本」を活用して、主体的に学びながら、知恵を増やし、人々との関係性を広げていくことで、キャリアや人生を切り開いていくことができます。
対して、すでにキャリアや人生を切り開いてきたミドルやシニア層は、「独学」を通して「人生資本への再投資」をすることができます。
その結果、「豊富な引き出し」「自身の人生を肯定するさまざまな記憶」「多様な人たちとの関係性」などといった「ミドル、シニア層ならではの資産」を増やしていくことができれば、今後の人生は、ますます豊かなものになるでしょう。
「独学」こそが、ミドル以降の人生を大きく決める要になるのです。
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