「誰とでも仲良く」親の教育が少年に起こした悲劇 周囲を気遣うサッカー少年に起きたまさかの事態
責任感が爆発してしまったワタルが向かったもの
ワタルはごく普通の中学2年生。成績は中くらいで、クラスの中ではみんなと仲良く付き合い、のけものにされたりいじめられたりしたこともありません。部活はサッカー部。小学生の頃から地域のスポーツ少年団でサッカーをしており、レギュラーポジションを獲得していました。
そんなワタルの悩みは、自己主張ができないこと。両親からは「みんなと仲良くしてね」と言われ続けてきたので、人の顔色をうかがうのが常となり、自分の意思表示をする前に「人はどう思うだろう」と考えてしまいます。
小学生のとき、サッカーチームでおそろいのユニフォームを作りたいと両親に話したところ「出しゃばらなくてもいいんじゃない」と言われたことがきっかけで、思ったことを言うのが怖くなりました。
その後も、何か提案しようとすると「○○君ちの意見も聞いてからにしないと」などと否定され続けました。こうしてワタルはやりたいことがあっても「どうせうちの親は賛成してくれないだろう」と考え、積極的になれなくなっています。


















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