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年70万トン!廃棄物扱い「おから」の悩ましい実態 お金を生まず処分される「食品」を救えるか

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  • 川井 潤 旅する食べるマーケター
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1999年には、このおからの廃棄を巡ってトラブルが起きている。「おから裁判」なるもので、最高裁にまでもつれこんで争われている。

当時、お豆腐屋からお金を受け取っておからを集めていた業者がいた。飼料や肥料として処理できる能力以上に集めたがゆえに腐らせてしまい、悪臭が発生。近隣訴訟となったケースである。

おからが腐りやすいこと、多くの豆腐工場が廃棄物として排出している実態、有償でおからが豆腐屋から売られていたわけではなく処理料金が支払われていたこと――。

そうした客観的事実と主観的なことも含めた「総合判断」の結果、その業者は「産業廃棄物の無許可営業罪」に該当し、有罪となった。この時、おからが産業廃棄物として正式に認定されたのだ。

逆に言えば、有償で適量を買い取り、有効利用しているぶんにはそうした問題にはならない。

この裁判判決から20余年。今、世の中はサステイナブル、モッタイナイが重要なキーワードのひとつになった。

「あたり前田のクラッカー!」の会社も…

廃棄物の烙印を押されたおからは少しずつではあるが、パウダーにして売られていたり、クッキーやらドーナツの材料、はたまたバイオ燃料として使われたりして注目されている。

早稲田大学の研究では、高脂肪食に発酵おからを混合するとマウスの脂質異常、肥満が改善されることが発表されている。なんだかいろんな局面で役に立ち、有効活用されそうなヒントがある。

前田製菓の「カラっとおから」(写真:筆者撮影)

創業100年を超える「あたり前田のクラッカー!」で有名な前田製菓は昨年、「カラッとおから」と言うおからを使った新製品クラッカーを投入した。これがやや甘めながらガリガリとした歯応えある食感でかなり美味しく食べやすい。人気でしばし商品が棚から消えることも多いと言う。

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