年70万トン!廃棄物扱い「おから」の悩ましい実態 お金を生まず処分される「食品」を救えるか
最近の面白いものでは、宮崎県の「株式会社オカラテクノロジズ」の事例がある。社名にまでオカラを付けてしまって、もはやおからから逃げられない会社だ。
ここではおからを使った「サラダチキン」や「カレー」を商品開発。現在25歳の若い社長・山内康平氏(※2)は明治大学農学部食料環境政策学科でフードロスを学び、総合食品会社に入社、数年後独立。
とある人からのアドバイスで廃棄されているおからを使ってビジネス化しようと起業。今では数カ所の工場に委託する形で商品を作るようになっている。
日本で廃棄されるおからすべてを再利用する野望
まだまだ500キロ程度の扱い量ではあるが、いつかは日本で廃棄されるおからの全量を再利用したいという野望を持つ。日本発で高タンパク、高食物繊維、低糖質のスーパーフードの健康食品を世界に出していきたいと目標は大きい。今後、宮崎県内に研究所を開設予定と本気だ。
おからの特殊菌による発酵は、血栓予防、免疫活性といった特徴がある。コロナ時代のニーズに合っている。大企業ならずともこうしたベンチャー企業のほうが、なかなか扱いにくい負の商材をなんとかしてやろうと熱い気持ちでアイデアを捻り出してくる。
実際に、おからの無添加グラノーラ「OKARAT GRANOLA PLAIN」を食べてみた。低糖質(1食50g分食べても9.7g)の割にまずまずイケる味で、小腹減り時にはもってこいだ。
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