年70万トン!廃棄物扱い「おから」の悩ましい実態 お金を生まず処分される「食品」を救えるか
白菜が多く採れる宮城県古川地区の「卯の花白菜漬け」、これは人参、牛蒡、椎茸などを入れて炒った卯の花(おから)を、下煮をした白菜で包み、白菜煮汁で煮たモノ。
茨城県北部(一部千葉県でも)で食べられていて農水省でも郷土食として認めている「イワシの卯の花漬け」(※4)は酢で締めたイワシの間に卯の花を詰めた料理。
実は地元でももうあまり知られていないようだが、本来はお節にも出されていた料理だそう。僕なんか茨城県に行ってこの料理を出されたら、他人に話すネタにもなってかなり嬉しくなる料理だと思う。
「おから」を社会的テーマとして、日本中の料理人さんたちが料理を考えたら、あっという間に廃棄物でなくなるのも夢じゃないかもと妄想してしまう。
さっきの保冷剤といい、各地で忘れかけられた伝統食レシピといい、小さいアイデア、忘れられたアイデアが、今の閉塞した日本の案外ヒントになるだけでなく、突破力になるような気がする。
この連載では、後から知れば自分でもひょっとしたら考えついたかもしれないけど思いつかなかった「へーっ」と感じるアイデアをいくつか紹介していきたいと思う。
特に本来要らなかったもの、困っていたマイナスのもの(凹)が、ゼロになるだけでなく+アルファ(凸)の形で生き返ってくるアイデアのお話を中心にして書いていきたい。よろしくお願いします。
※2 株式会社オカラテクノロジズ山内康平社長:学生時代にはフードロスを学ぶと同時にボディビルダー。そこからの健康志向「世界中の人を健康にする」というビジョンに繋がっていく。
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