不妊治療に明け暮れる私を救った「奇跡の代理母」 「Believe It」著者が涙の告白「彼女は心の相棒」

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代理母出産をめぐる、「Believe It」著者の葛藤と決意(写真:metamorworks/PIXTA)
「あなたのような見た目の人から化粧品を買う女性がいるとは思えない」と言われてもはい上がり、ついには、化粧品最大手のロレアルに約1500億円という巨額で自社を売却するに至った女性起業家の自伝『Believe It 輝く準備はできてるか』がついに翻訳出版された。原書はNYタイムズ、ウォールストリート・ジャーナル、 USA TODAYでベストセラー入りを果たし、話題書となっている。
事業を売却し、40歳を迎えようとしていた著者と彼女の夫パウロは、子どもを持つことを望み、代理母出産という難しい選択に乗り出す。「自分たちが何に足を踏み入れようとしているのか、完全にはわかっていなかった」と不安を赤裸々に語りつつも、前に進むことを選んだ著者の葛藤と決意を抜粋・編集してお届けする。

自分の身体に裏切られているような気持ちに

私の生みの母は、一度きりの行為で意図せず私を妊娠した。

『Believe It 輝く準備はできてるか』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

その一方で、パウロと私は子どもをもとうと10年近くも奮闘していた。不妊治療中は数えきれないほどのホルモン注射を打ち、薬局で買った妊娠検査薬では、陰性の表示をイヤというほど目にした。

この10年間は涙に明け暮れ、自分がへまをしているような、自分の身体に裏切られているような気持ちで過ごしていた。次から次へと検査を受けたパウロと私は、医者と共に問題の原因を突き止めようとしていた。

その結果、問題は私の子宮の形にあることがわかった。ハート形の子宮は、流産のリスクを高めると言われたのだ。健康な赤ちゃんを正産期まで育てることも可能だけれど、リスクを伴う、と。

私たちはトライし続けたけれど、妊娠まで至らないか、流産するかのどちらかに終わった。一連の出来事は、イットコスメティックスの爆発的な成長と、とめどなく入り続ける仕事のスケジュールに追われる裏で起きていた。

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