用務員からペプシコ副社長へ、弱者の成功法則 頑張るだけでは報われない、必要な工夫と心がけ

拡大
縮小

オーナーのように行動する姿勢と、自分のビジネスを詳細に観察することで得られた知識が合体するとき、あなたは必要な能力と自信を手に入れることができる。

エグゼクティブのように考え、オーナーのように行動すれば、アイデアが浮かび、チャンスの扉が開かれるのだ。
そのための戦略を紹介しよう。

① 問題を解決する人になる

1日か2日ほどかけて自分の仕事環境をじっくりと見直し、改善したい部分を探す。たとえば、業務が重複している部分などを探してみるといいかもしれない。それらの業務を一本化して無駄をなくす方法はあるだろうか?
最近の企業の多くは、複数の従業員に同じ仕事をやらせることで、あまりにも多くの時間とリソースを無駄にしている。たとえば、メールに添付された資料を印刷して配るという作業もそうだろう。わざわざ印刷しなくても、そのまま転送すればすむ話だ。

自分の会社で改善できるところが見つかったら、次はどうやって改善するかを考える。あなたの改善策が実現したら、状況はどのように向上するだろう? 自分はただの歯車だと最初からあきらめるのではなく、ここで考え方を変えてみる。そうすれば、自分の貢献の価値が見えるようになるだろう。

② 昔のアイデアを箇条書きにする

誰でも子供のころは、将来なりたいものや、やりたいことについて、ワクワクするようなアイデアをたくさん持っていた。子供の想像力は、まだ厳しい現実にさらされていない。そんな時代に戻り、大胆な野望や楽しいアイデアを思い出してみよう。あなたの中にいる「チャンスに目を光らせる人」が目を覚ますはずだ。

チャンスに敏感になるのは悪いことではない。10代のころは、副業で大金を稼ぐことを夢見ていたかもしれない。学校のプロジェクトで独創的なアイデアを思いついたのかもしれないし、自分の部屋を大胆に模様替えしたのかもしれない。

タイミングが悪かった、提案の方法がわからなかったという理由で、せっかくのアイデアがうまくいかなかったこともあるだろう。しかしそれも、あなたの中にアイデアが眠っている証拠だ。次はもっとホットなアイデアで成功するだろう。

次ページ失敗から独創的なアイデアが生まれる
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT