用務員からペプシコ副社長へ、弱者の成功法則 頑張るだけでは報われない、必要な工夫と心がけ

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またブレストで大切なのは、参加者が安心して自分の意見を言える環境だ。どんなにバカげたアイデアでも気軽に発表でき、そしておもしろそうなアイデアの場合は必ずフィードバックがもらえる。

私のブレスト・サークルのメンバーは家族だ。私たちはよく、副業や新製品、製品改良のアイデアを話し合っていた。わが家のブレストのやり方を紹介しよう。

まず紙コップを人数分用意し、それぞれにM&M’Sチョコを10粒ずつ入れて全員に配る。いいアイデアを思いついたらチョコを1粒もらえる。他の人のアイデアに対して過度に否定的な態度をとったら1粒没収される。

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たとえば私が「底のないコップをつくる」と発言し、子供の1人が「そのアイデアはダメだ!」と言ったら、その子は1粒没収となる。また、別の子供が「コップの中にエアコンを設置する」と発言し、私が「それは独創的だ」と応じたら、その子はチョコを1粒もらう。これは、安心して発言でき、しかも楽しい方法だ。加えておいしいチョコも食べられる。

アイデアを行動に移すと決めたら、小さな行動から始めたほうがいい。あなたはまだ、アイデアを世の中に出すために必要なステップを練習している段階にいるからだ。

できるだけ小さく始めよう。将来的に自分のアイデアを後押ししてくれそうな上司などがいるなら、まずその人が興味を持ちそうな製品の情報や記事を送ってみる。

それを積み重ねていけば、やがて「市場の動向に詳しい人物」という評判を確立することができるだろう。加えて自分も経験を積み、もっと大きな何かをするときに必要な自信を手に入れることができる。

リチャード・モンタニェス 元ペプシコ副社長

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りちゃーど もんたにぇす / Richard Montanez

発明家、起業家、慈善家、ビジネスエグゼクティブ。元ペプシコ副社長。モチベーショナルスピーカーとしても人気が高い。貧しいメキシコ系移民の息子で、小学校6年生の途中までしか通っていないが、フリトレーの工場で用務員をしていたときに、地球上でもっとも売れたスナック菓子、フレーミング・ホット・チートスを開発。後に10億ドル規模のブランドに育て上げ、「ヒスパニック・マーケティングのゴッドファーザー」と呼ばれる。現在は複数のNPOで理事を務め、アメリカの企業社会でもっとも大きな影響力を持つラティーノの1人として広く認められる。

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