「確実にケガなく筋力UP」ジム活を続けるポイント 意外と多い退会の理由は「ケガ」と「頑張りすぎ」

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現在のジムは基本的には「運動する場と器具」を提供する施設で、月会費イコール施設利用料であり、そこに指導料は含まれておりません。ジムにはスタッフがいない施設も少なくありません。スタッフがいても、タイミングが合えば基本的な使い方を教えてくれはするものの、詳しくフォームをチェックしたり、最適な重量や回数を提示したりしてくれることはありません。

それを求める場合は、別途パーソナルトレーニングを依頼・契約しなければなりません。月会費とは別に1時間に少なくとも3000円程度の指導料が発生しますから、週1回受けたとして、月会費を含めて最低2万4000円。今の時代、決して安くはありません。

その結果、自分独自の方法でトレーニングをしている方が大半、というのが実情です。

5年、10年と続けている方は、トライ&エラーの経験のなかから、あるいは少しずつ情報を蓄積していくなかで、正しいフォームや、自分に合った適切な負荷や回数などを習得していくものですが、初心者はそういうわけにはいきません。

何となく周囲の人の動きを真似たり、動画サイトで見た特殊な方法でトレーニングを行ったりしています。

比較的簡易に使用できるマシントレーニング1つとっても、一見同じような動きであっても、手の幅やいすの高さが数センチ違うだけで、正しく筋肉を鍛えられなかったり、関節に余分な負担がかかったりするものです。

最初に間違ったフォームを覚えてしまうと、なかなか修正が利きにくくなります。ジム初心者の方はジムトレを指南する書籍を片手にジムを利用するか、可能であれば最初の数回はパーソナルトレーニングを契約し行うことをお勧めします。

トレーニングだけでは不十分

「やせたい」「体力をつけたい」「健康診断の数値を改善したい」など、入会の目的はさまざまですが、共通するのは「体を鍛えよう」という意識です。

もちろん、これはとても大事なことですが、それだけでは不十分で、いずれ挫折を招きます。体を鍛えるときには、並行して体をケアすることにも配慮しなければならないからです。

どのスポーツでもトップアスリート、とりわけ選手寿命が長い人に共通しているのは、体を鍛えることと同じくらい、ケガを防いだり疲労を蓄積させたりしないようにするケアにも重きを置いていることです。

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ジャマイカの元陸上競技選手のウサイン・ボルト選手がトレーニング前に必ずマッサージやウォームアップに1時間程度を費やしていたのは、有名な話です。

ケアといっても特別なことではありません。まず注力していただきたいのはストレッチです。ジムに入会すると、多くの方は張り切って重いものを持ち上げたり、走ったりするのですが、ストレッチはおろそかになりがちです。

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