組織をリノベーションする
経営戦略として、マネジメントを担当する人材、それを管理する人材、さらにサポートする人材など、組織で業務を円滑に進めるために、会社における指揮系統をひと目でわかるようにして、部署ごとの編成や部署同士の相互関係を明確にしなければ、組織は動かないものです。
もちろん、これまで続けてきた組織をすべて一から作り直すというわけではなく、あくまでもリノベーション、もしくはリフォームする形で作り変えていきますが、組織としての機能的な部分だけでなく、決済や責任なども含めて役割を明確にしていく必要があるわけです。
従来の組織を大きく見直す場合、それによって不利益を被る既存の社員や役員は反発します。
例えば、これまでピラミッド組織だったものをフラット組織に変えようとしたら、それによって多くの役職が撤廃されます。実際に肩書を失うことになる側の多くは、組織改革に反発をするでしょう。それでも、新しい組織というのは作為的に実行していかないと作ることはできないのです。
従来の組織を大きく見直し、新たな組織を作っていこうとしたときには、多くの課題が出てきます。そのひとつが古参の幹部が言う事を聞かないということです。
長くひとつの環境でやってきた古参幹部が、新しい体制に適応できないことは多いものです。こり固まった価値観を変えるのは年齢的にも難しく、自分より若い経営者に従うのは心理的にも拒否反応を示してしまいます。
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