さて、このキーボードと同時に、マイクロソフトはWireless Display Adapter(税別6980円)という製品も発売した。これは「Miracast」と言われる業界標準のディスプレイ技術を採用したHDMI対応のドングル型ディスプレイアダプタで、小さなスティック状にまとめられている。
HDMI対応ディスプレイやテレビに接続し(ディスプレイやテレビのほとんどに備わる)USB端子から電源を取って動作する仕組みで、カバンの中に1個忍ばせておけば、出先にあるテレビやディスプレイを、自分のパソコンやAndroidスマートフォン/タブレットの画面を映すことができる。
面倒な設定は不要
Windowsパソコンならば、Windows 8.1以降が対応。Androidスマートフォン/タブレットはAndroid 4.2.1以降が、上記で紹介した業界標準プロトコルのMiracastに対応している(ただし、Androidのアップデートで該当バージョンにしている場合、使えない機器もある。手持ちの端末が実際にMiracastに対応しているかどうかは、別途確認した方がいい)。
WiFi経由で直接接続する仕組みだが、Wireless Display Adaptorの探索から接続までは標準化されているので、面倒な設定なしに簡単に利用が可能だ。
パソコン、タブレット、スマートフォンを持ち込んでのプレゼン時に便利な他、出張時にホテルのテレビを外部ディスプレイのように活用することもできる。
ただし、アップルはMiracastではなくAirPlayという独自技術を採用しているため、こちらは残念ながらiPhone/iPadと接続できない。「基本ソフトに関係なく対応するんじゃないのか?」という声も聞こえてきそうだが、AirPlayに対応するには、ハードウェアを含むアップルが指定する様々な規約への準拠や比較的高いライセンスフィーが必要なため、なかなか盛り込めないという事情もある。
世の中にはMiracastとAirPlayの両方に対応した製品も存在するが、筆者の場合、安定して長時間接続できる製品を見つけられずにいた。一方、Wireless Display Adaptorはマイクロソフト謹製ということもあってか、Surface Pro3との組み合わせで問題なく利用できている。
プレゼンや出張時の切り札として、ひとつカバンに忍ばせておいてもいいかもしれない。
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