発売から丸28年「MOTHER2」今も愛され続ける訳 Switchでプレー可能、木村拓哉のCMも当時話題に

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かつてのRPGはこのように「はい」か「いいえ」で答える形式が多かったのですが、それで町の人とコミュニケーションがとれるようになっていたのでした。シンプルなテキストのなかでどのような遊びを作るか、ということが全般にわたってきちんと考えられているんですね。

旅の途中で出会う人々もさまざまで、ネスたちに好意的な人たちもいれば、単なるガキとして見下してくる大人もいたり、あるいは変なフォントでしゃべる「どせいさん」もいます。いま改めて遊ぶと、テキストの細かい違いで表現に大きな差を作れていることに驚きます。

なお、「MOTHER」シリーズのセリフをまとめた『MOTHERのことば。』という書籍も販売されています。

同じ系統で本作を超えるものはない

2022年の今になっても『MOTHER2 ギーグの逆襲』は特別な作品です。本作から影響を受けたゲームは山ほどあるのですが、同じ系統で本作を超えるものは存在せず、ゆえに多くの人から愛され続けています。

「MOTHER」シリーズは2006年に発売された『MOTHER3』以降、続編の登場は絶望的となっています。ゆえに海外で勝手に続編を作ろうとする人が出てモメたりしているのですが、それほどまでにファンの熱量が高い作品なわけです。

『MOTHER2 ギーグの逆襲』はシリーズのなかでもとくに人気が高い作品で、今後も優れた作品として語り継がれることでしょう。

画像は任天堂公式サイトより
・遊べるゲーム機:Nintendo Switch
・公式サイトはこちら
渡邉 卓也 ゲームライター

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わたなべ たくや / Takuya Watanabe

いわゆるテレビゲームを専門にコラム・評論などの記事を書くライター。大学卒業後はサラリーマンになったが、満足にゲームを遊べない環境にいらだちを覚えて転身。さまざまなメディアにゲーム関連の記事を執筆。駄作に対して厳しく書いてしまうことでも知られる。

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