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このようにニーズや課題から逆算していけば、ユーザーからすると、コードをきれいにするとか拡張性がどうだとかは、正直どうでもいいケースが多い。でもそういった細かいことを気にする人は少なくないですよね。それって本質的ではないと思います。何ならコードを書かないことが本質の場合だってあります」
「でも、多くの人は『従来のやり方』を変えることを嫌いますよね。仕事一つとってもそうだし、大きく見たら人生だって同じことが言えます。『普通』からはみ出すのが怖い人ばかり。
でも僕から見ると、何も行動せずに死んだように生きるくらいなら、普通からはみ出してみた方がよっぽどいいと思うんですよね。
別に一気に変わる必要はないんですよ。自分にしかできないこととか、周囲に求められている分野について考えてみる。そこに一歩近づくために、『えいや!』と飛び込んでみる。少なくとも僕は、そうやってきたからこそ今がありますから」
自分の可能性を信じ、行動を続けるカリスさん。今後は「医療AI業界にパラダイムシフトを起こす」という大きな目標にチャレンジしたいという。
「最大の業界課題である『医用画像データ不足の解消』を実現するには、研究だけでは限界があります。そこで今は、医療AIの研究開発にすぐ使える、多様な医用画像データ(前処理とアノテーション修正済み)を集約しシェアするプラットフォームをつくろうとしています。
製薬企業・医療機器メーカー・AI企業・臨床研究施設が、医療データというプロトコルをめぐって『競争ではなく、共創をしていく』パラダイムシフトを起こしたい。いわゆるWeb3.0のような発想ですね。この多重構造を解消できれば、世界中のどこにいても安価かつ最適な診療を受けられます。
『希少かつトップ』は人のキャリアデザインのみならず、日本という国のキャリアデザインにも適用できます。日本は医療崩壊が近い世界一の少子高齢大国ですが、逆に考えると医用画像データの宝庫でもあるので、それを活かせば世界に勝てるのです。
大量の医用画像データを守るにはブロックチェーン技術が重要で、それを活かすには医療AI技術(とコンサル能力)が重要だと考えています。ちょうど起業したばかりなので、僕と一緒に技術で世界中の人命を救いたいエンジニアの方はぜひTwitterなどでメッセージください(笑)」
こういった取り組みも、業界ニーズが高く自分の価値を最大限発揮できる分野だとカリスさんは話す。逆境をはねのけ自分らしい道を切り開く「医療AI界の天才」から今後も目が離せない。
(取材・文/上野真理子 撮影/桑原美樹)
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