G7で最下位「日本の労働生産性」がこうも低い理由 「LayerX福島良典×ナレッジワーク川中真耶」

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福島:スマホがあって、機械学習がこれだけ発達しているのに、いまだ一所懸命時間をかけて手入力しているのはストレスのもとです。これをなくしてクリエーティブな働き方をしようというのが、効率化や生産性向上の目的です。

少なくとも人間味のないマシーンのような人をつくりたいわけでも、そんな働き方を目指しているわけでもないですね。

100倍の生産性の実現も夢ではない

川中:顧客や同僚との関係をよくしたり、できなかった人をできるように支援したりすることだけでも、組織の生産性は上がります。個人の可能性を抑圧するムリやムダをなくせば、企業全体で10倍、100倍の生産性を実現することも夢ではありません。それがあらゆる分野で実現できたら世界は変わると思います。

福島:周囲を見渡して見ると、何度も同じことを繰り返す面倒な作業や、時間と手間がかかる割に結果が伴わない作業ってまだまだあります。

エンジニアって同じ作業を繰り返すことを嫌うので自動化への意識がすごく強いし、そういった成果を挙げるのに慣れているじゃないですか。先ほど川中さんが言っていた「エンジニアの文化を別の領域に転用する」というのはまさにそれです。

川中:そういう意味で、日本の労働生産性向上にエンジニアが果たすべき役割は大きいですよ。何しろ計算を得意とするコンピュータを使いこなして仕事をさせられるわけですから。そのスキルを最大限、活かせる場所で発揮してほしいと思います。

福島:特にBtoBクラウドサービスは将来性の大きさに比べて、エンジニア不足が顕著な分野。数多くのユーザーに効率的な業務環境を届けられるのが、BtoBクラウドサービスの面白いところです。

まだ注目されていないけれど、今後確実に大きくなる市場に足を踏み入れることは、個人のキャリアにレバレッジをかけることにもつながりますから、エンジニアにはぜひこの世界に足を踏み入れていただきたいですね。

川中:同感です。ストレスを生み出すムダな作業を撲滅していきましょう!

取材・文/武田敏則(グレタケ) 撮影/桑原美樹 編集/大室倫子

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『エンジニアtype』編集部

キャリアデザインセンターが運営するwebマガジン。「どう創る? これから先のシゴト人生」をテーマに、エンジニアの今後の仕事選択・働き方・スキルアップなどに役立つ情報を配信している。

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