「汗水垂らして働く社員」米国人が評価しない訳

「他人の労働力で成り上がる」アメリカ人の思惑

なぜアメリカ人は「一生懸命働く人間」を評価しないのか(写真:PanKR/PIXTA)
テレワークが浸透したことで多少軽減したものの、日本人の残業グセはなくならない。海外から「働きすぎ」と揶揄されるのに、なぜそんなに働きたがるか。シリコンバレーで働くエンジニアの酒井潤氏が、日本とアメリカのシリコンバレーの働き方を比較・検証する。『シリコンバレー発スキルの掛け算で年収が増える 複業の思考法』より一部抜粋・再構成してお届けします。

シリコンバレーで働く人たちは、夜遅くまで残業しているわけではありません。毎朝8時ごろ出社して、16時半には会社を出ます。働き方は非常にフレキシブルで、だいたいコアタイムは11時から16時。食事と飲み物が(場合によってはアルコールも!)支給される会社も多いです。

病院に行きたいとか、子どもを迎えに行きたいときは早退や遅刻が自由にできますし、男性でも出産2週間前から産後4週間は普通に休みを取っています。

会議中にご飯を食べてもまったくとがめられませんし、自分の仕事をしながらの会議参加もOKです。効率重視なので、自分に関係のないミーティングには参加しません。名刺交換どころか私が働く会社には名刺すらありません(営業職は除く)。SNSでやりとりすれば十分だからです。

もはや「フルタイム労働」は必要ない

ほかにも魅力はあります。会社にはビリヤードや卓球台があり、ビールを飲みながら仕事をしている社員も。私の子どもも一緒にオフィスに行くことがあるので、娘は私が出社するたびに「ずるい」と言っています。会社に遊びに行っていると思っているようです。

このようにコアタイムを除くと、ほとんど仕事をしていません。フルタイムで働かせる企業は時代遅れと言っても過言ではありません。それこそ、テレワークやシェアオフィス勤務はいまでは珍しくありません。

要するに日本人は働きすぎです。テレワークでも8時間めいっぱい働かせようとする会社もあると聞きます。なかにはパソコンのログイン状況をつねにチェックしている上司もいるといいます。そんなことをしてもまったく生産性は高まりません。遊びの時間を設けるなど、適度に脳を休ませたほうが効率的でしょう。

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