「汗水垂らして働く社員」米国人が評価しない訳 「他人の労働力で成り上がる」アメリカ人の思惑
「アメリカ企業は『個の力』で勝負しなくてはならない」「全員がライバル関係でギスギスしている」というイメージをもつ人もいるでしょう。
営業職にはそうした面がなきにしもあらずですが、エンジニアの場合、書いたコードがオープンになるので、そもそもノウハウやスキルを個人のなかに留めておくことができません。
これが何を意味するかというと、誰でも優秀なエンジニアの書いたコードを見て、お互いが学ぶことができるのです。自分が開発したコードを真似されることもあるわけですが、それでも学びのほうが大きいと感じています。
「無能な人間は淘汰される」アメリカの厳しさ
日本企業は社員を簡単に解雇できないため、社内にいるのは優秀な人材ばかりとは限りません。優秀な社員が他社に引き抜かれるケースも珍しくないです。
新入社員が優秀な社員と一緒に働けるかどうかは運次第で、もし配属先の上司が〝無能〞であれば、成長は阻害されます。
さらに、年功序列の日本企業では、リーダー適性がないような社員でもなんとか管理職に育てようとします。最近では「スタンフォード流」「Google流」といったリーダー論やマネジメント論を解説した書籍が売れているようですが、アメリカではそうした類いの書籍はまったくはやっていません。
そもそもアメリカ企業では、仕事のできない社員は自然淘汰されていきますから、「リーダーは育てるもの」という発想がないのです。したがって、入社後すぐに優秀な人材と仕事ができる可能性が高く、とくにエンジニアにとっては、スキルアップしやすい環境があります。
自分のリーダーが仕事のできる人かそうでないかを判断するには、周りの意見を聞くのが一番です。社歴の長い社員に聞いてみて、「ああ、あの人はちょっと……」とネガティブな意見を耳にしたら、その会社に勤めることをそっと考え直すのも手です。
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