ゴルフに学ぶフィードバックの重要性
ほとんどのスポーツにはフィードバックが組みこまれている。まずい打ち方をすれば、テニスならボールがネットを直撃するし、ゴルフならOBになってしまう。だがそれだけだろうか?
練習場で、素人のゴルフプレーヤーがさほど遠くない旗をめがけて打ったと考えてみよう。ロングアイアンでボールを旗の近くへ飛ばそうとするが、彼は旗までどれだけ距離があるかはっきり把握していないし、ボールの軌道に完全に集中していない。ボールがコースをはずれても、それがグリップのせいか、アライメントのせいか、クラブヘッドの速度のせいか、なんだかさっぱりわからない。たしかにフィードバックはあるが、完璧にはほど遠い。
では、プロのゴルフ選手がピンめがけて打つところを想像してみよう。ピンまでの距離がきちんとわかっているので、どんなオーバーヒットもアンダーヒットも、次の一打からすぐに修正できる。もっと重要なことには、ストロークのあらゆる面——スタンス、アライメント、バックスイング——が結果をどう左右するかも観察しているため、どのショットについてもなにがまずかったか特定できる。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら