パック刺身も大変身!志麻さん直伝おつまみ3選 シンプルな素材、調理法ながらおしゃれな一皿に

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多彩なレシピ本が出版されている志麻さんが、今回おつまみをテーマにしたレシピ集を出したのは男性にも料理を作ってほしいという願いがあったという。

「近頃、街中で、男性のファンに声をかけていただくことが増えました。そこで初心者や男性にも作ってもらえるような、手間がかからず料理の楽しさを感じられる『おつまみ』レシピ集を作ろうと思ったのです。男性に作ってもらうには手軽でシンプルであることがとても大事。おつまみのレシピならそれが実現できます」(志麻さん)

おつまみはちょこちょこ作ってつまむもので、作る分量が少ない。その点からも料理初心者がチャレンジするのに持ってこいだ。それで美味しい一皿ができれば、料理する意欲も湧いてくるだろう。

ゆったりとした前菜文化を取り入れよう

志麻さんはフランス人と結婚し、3児を育てる家庭人でもある。日常的にフランス人と接するなかで、日々の食卓から日本との食文化の違いを感じることもあるという。

「日本の食卓は品数がとても多いのです。対してフランスは多くて前菜、メイン、デザートの3皿。そして食事にかける時間も違います。日本では時間をかけて凝った料理を何品も作りますが、比較的早く食べ終わる。対してフランス料理は、とくに家庭料理だとシンプルにサッと作ります。それをじっくりと時間をかけて食べるのです」(志麻さん)

『志麻さんの サクッと作れる 極上おつまみ』(マガジンハウス)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

確かに日本の食事は一汁三菜が基本ともいわれるように、品数が多い。「食事中におしゃべりしてはいけません」と教えられた世代は、食べ終わるのも早めだ。

対してフランス人はとにかく食事中によくしゃべる。フランスでビストロなどを訪れたとき、人々があまりにも長い時間食事をしていて、しかもずっとしゃべり続けていることに、驚いた人もいるのではないだろうか。

その時間をかけるバランスは、志麻さんによれば、日本人の調理と食事の割合が2:1だとすれば、フランス人は1:3ぐらいで、断然食べる時間のほうが長いそう。

「フランスでは30分で料理して1時間半かけて食べるということも、よくあります。何を食べるかということよりも、誰と何をしゃべるかということを大切にしているから、品数がたくさん欲しいという感じではないのです」(志麻さん)

日本のバラエティーに富んだ副菜が並ぶ食卓もいいが、時にはシンプルなおつまみをアテにゆっくりと呑み、語りあう夕べがあってもいいのではないだろうか。

志麻さんのレシピならシンプルな素材・調理法ながら、ひとひねりあるおしゃれな一皿が作れる。「今夜はゆっくりお酒を楽しみたいな」という日に、ぜひ作ってみてほしい。

蜂谷 智子 ライター・編集者 編集プロダクションASUAMU主宰

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はちや ともこ / Tomoko Hachiya

東京都出身。上智大学大学院文学研究科博士前期課程修了。語学教材の専門出版社を経て2014年よりフリーランスのライター・編集者として活動。住宅・教育分野の執筆多数。

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