痛風から感染症まで「恐竜」の最強とは程遠い実態 骨から「病気」や「雌をめぐる闘いの痕跡」を発見
ほかの生き物と同じく、繁栄のため、恐竜も意中の相手を射止めようと頑張っていました。ティラノサウルスやアロサウルスなどの人気恐竜も含まれる獣脚類というグループの一部は、大地に華麗なステップを踏んで、異性にアピールしていたみたいです。
華麗なるダンスで好きな子に必死アピール!
他の多くの動物たちと同じように、恐竜も〝モテる〟ことに必死でした。異性にモテて、交尾を行い、自分の遺伝子を子孫に残す。そのためには、いろいろな方法で自分のことをアピールしていたみたいです。
たとえば、獣脚類の例があります。
獣脚類は、すべての肉食恐竜を含む恐竜のグループです(肉食性だけではなく、魚食性、植物食性、雑食性もいました)。ほとんどの獣脚類は、後ろ足だけで歩く、二足歩行タイプ。ティラノサウルスもアロサウルスもシチパチもこのグループに分類されます。
そんな獣脚類で、全長2.5〜5メートルという比較的小型の種は、異性に自分をアピールするために、ダンスを踊っていた可能性があります。
顔を上げ、首をそらし、足の爪でリズミカルに地面を蹴る。そうすることで、自分をアピールし、異性に気に入ってもらおう。
そんな行動をしていたときに、地面につけられた〝引っ掻き傷の痕跡〟が化石となって残っています(生物本体だけではなく、足跡などの〝行動の痕跡〟も化石となって残ります)。
しかも、その化石は1カ所だけではなく、同じ地域にいくつかありました。
もしかするとその地域は、「集団求愛場」だったのかもしれません。みんなで踊り、異性にアピールする。
恐竜たちも、モテることに必死だったのです。
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