東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

痛風から感染症まで「恐竜」の最強とは程遠い実態 骨から「病気」や「雌をめぐる闘いの痕跡」を発見

9分で読める
  • 土屋 健 オフィスジオパレオント代表、サイエンスライター
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

「石頭恐竜」として知られるパキケファロサウルスも、その硬い頭を使って、ときには恋のライバルと火花を散らしていたようです。

ケガを負うまで身内で頭突きし合ったパキケファロサウルス

パキケファロサウルスは、頭頂部が大きく膨らんだ恐竜です。この大きな膨らみの中には、分厚い骨がありました。この分厚い骨の頭を使って、頭突きをしていたと考えられています。そのようすから、「石頭恐竜」と呼ばれることもあります。

出典:『ほんとうは“よわい恐竜”じてん それでも、けんめいに生きた古生物』/イラスト:ⓒACTOW(徳川 広和・山本 彩乃)

もっとも、分厚い骨の〝石頭〟とはいえ、頭突きばかりをしていたら、怪我をしてしまったようです。

パキケファロサウルスや、その仲間の頭骨の化石には、頭頂部に傷がついていたり、その傷が原因で病気(感染症)にかかっていたりした痕が残っているのです。なかなかどうして、頭突きをするのも楽ではなかったみたいですね。

『ほんとうは“よわい恐竜”じてん それでも、けんめいに生きた古生物』(KADOKAWA)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

しかし、どうして、そこまでして頭突きをしていたのでしょう?

骨に傷がつき、しかも、感染症になる危険があるなら、頭突きなんてしなければいいのに……。

パキケファロサウルスやその仲間は植物食ですから、「頭突きをしないと生きていけない」ということはないはずです。

実は、ある研究によると、頭頂部に傷のあるパキケファロサウルスの仲間は、おとなの雄ばかりだそうです。

そのため、パキケファロサウルスやその近縁の仲間たちは、〝身内〟で頭突きをしていたのではないか、との指摘もあります。植物食であっても、交尾のための雌をめぐる闘いや、縄張り争いがあり、そのために頭突きをしていたのではないか、というわけです。

いかがでしたでしょうか? 恐竜や古生物たちの「リアルな日常」に触れると、彼らがもっと身近な存在になりませんか? 

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象