
「最近は給付型の奨学金をもらっている学生もそれなりにいる印象です。私もコロナ禍に入る前の1年生の終わり頃に、企業や財団など民間の給付型奨学金があることを、大学のポータルサイトで知りました。
当時は学費を両親に払ってもらっていましたが、少しでも家計の足しになればと思い、応募しました。サイトには40〜50もの団体の奨学金の募集案内が掲載されていて、それを目にしたときは『奨学金ってこんなにあるんだ』と驚きましたね」
本連載で話を聞いた多くは、社会人になってから返済が開始する、日本学生支援機構(JASSO)の貸与型奨学金を借りた人たちだ。
しかし、返済不要の給付型奨学金を、企業や財団などから受けている人もいる。今回、話を聞いた関西の国公立大学に通う花田聖人さん(22歳・仮名)もそのひとりだ。
親は高卒、奨学金は必須だった
中京地方にある進学校の出身の花田さんだが、両親はともに高卒。それでも進学の意思は尊重してもらえたという。
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