松本明子さんも経験「実家は結局、賃貸が難しい訳」 専門家が教える実家の売却・賃貸経営のリアル

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松本明子さんが「実家売却・賃貸」の鉄則についてプロに聞きます
両親の死後、空き家になった実家を25年にわたって維持して1800万円を超える大赤字を出してしまったタレントの松本明子さん。近年は、自身のしくじりをもとに、実家の行く末を早めに考えることの大切さを伝えています。
この記事では、その松本さんが何に失敗したかを赤裸々につづり、そのうえでこれから実家じまいに臨む読者はどうしたらいいのか、『実家じまい終わらせました!~大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方~』より、空き家問題の専門家であるNPO法人空家・空地管理センターの上田真一氏と松本さんの対談から一部を抜粋し、お届けします。
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都市の近郊の立地でも、安心はできない

松本明子(以下、松本):よく田舎の空き家は売ったり貸したりするのが難しいと聞きます。

上田真一(以下、上田):はい。ただ、その状況は何も地方の田舎だけに限った話ではなくて、実は都市の近郊でも起きています。その象徴は郊外型住宅団地のニュータウンです。

1950年代から1980年代にかけて庶民のマイホームの夢をかなえる場として大量の戸建てや集合住宅の団地が全国で開発されました。たとえば東京であれば、多摩ニュータウンなどが代表的です。

ただ、ニュータウンは丘陵地帯などに造られたケースが多いので、交通の利便性で劣りますし、坂も多いなど立地があまりよくない。そういうところに40歳前後の世代がマイホームを購入してどっと移り住んだわけです。

そういえば、松本さんのご実家も高松市の郊外のニュータウンでしたね。

松本:市街からは電車で1時間くらいかかりますかね。

ただ景観はよかったですよ、山の上なので。高松市内を一望できるし、目の前には屋島があって、その先には瀬戸内海が見えたりして。

父が土地を買って平屋の家を宮大工さんに頼んで建てたんです。1972年、私が6歳のときです。それまでは市内の借家に住んでいました。

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