日本の小売店で店舗面積が1000平方メートルを超えるものは、経済産業省と各都道府県に出店情報を届けることになっている。東洋経済は、これらの情報をデータ化し「大型小売店データ」として収集を続けてきた。
今回は当社でデータ化が完了している2021年の出店情報(届け出ベース)をピックアップし、日本全国7つのエリア(北海道・東北、北陸・甲信越、関東、東海、近畿、中国・四国、九州・沖縄)に分けてランキング化した。次ページの一覧表は店舗面積が大きい順に並べている。
1位、2位が福岡、大型小売店の出店は福岡に多い
九州、沖縄エリアで2021年の届け出は97あった。その中で最大の店舗面積となったのは、福岡の「八幡東田プロジェクト」で5万平方メートルだった。事業者はイオンモールで、2022年2月に正式名称が『THE OUTLETS KITAKYUSHU』(ジ アウトレット 北九州)に決まったことを公表。4月にオープンしている。
2位も福岡で「福岡市青果市場跡地活用事業」。この事業者である博多那珂6開発特定目的会社は三井不動産、九州電力、西日本鉄道の3社共同で設立した特別目的会社だ。
2021年5月に出店の届け出後、2021年7月に三井不動産が、この福岡市青果市場跡地に「ららぽーと」の九州初進出を発表。2022年4月に「三井ショッピングパーク ららぽーと福岡」が開業している。
ちなみに、出店リストのトップ10のうち福岡での出店が6つを占める。上位30で見ても半分が福岡となっている。一方、店舗面積が1000平方メートル台の出店ではドラッグストアが多い。
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