一流シェフが「豆腐」でフランス料理作った結果 美食のW杯、アジア予選通過に向けて作った

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
美食のW杯と言われるフランス料理の国際コンクール「ボキューズ・ドール」、アジア予選で”お題”となった食材は豆腐だった。一流フランス料理人はこれをどうやって審査員から評価される「一皿」に仕上げるのか(写真:アジア予選提出動画より、ひらまつ提供)
この記事の画像を見る(7枚)
日本がこれまで優勝したことがない、世界最高峰のフランス料理の世界大会「ボキューズ・ドール国際料理コンクール」。2年に1回、1月に開催される同コンクールには世界各国から一流シェフが集まる、まさに「美食のワールドカップ」だ。
次回は2023年1月に開催される予定で、日本はこの大会での優勝に向けてひらまつグループの「アルジェント」で腕を振るうシェフ、石井友之氏がトレーニングに励んでいるが、実は資金や人手、調理道具の調達など解決が必要な課題は少なくない。本連載ではそんな日本の挑戦を本戦まで追う。今回は突然決まった、アジア予選の様子をお伝えする。

日本は無条件で本戦へ行けるはずだったが…

フランスで開催される本戦へのアジア代表国が決まるアジア・パシフィック大会だが、今年は今までに類を見ない形での開催となった。4月の頭までは、コロナ禍のためアジア大会は中止、直近の大会の順位を踏襲するというアナウンスが流れていた。つまり、前々回の日本の1位を踏襲し、日本は自動的に世界大会の本選に進める予定だった。

この連載の一覧はこちら

ところが突如、4月の半ばに、アジア大会が行われるとの通知があった。当該国以外から、それでは不公平だという声が上がり、フランス本部がその意見を採択したという経緯だ。これにより過去と同じようにアジア予選で、本戦と同じような実技審査が行われることになったのである。

ただし今年は、上海のロックダウンの影響もあり、大会に審査員が出向くのではなく、作品となる料理写真とレシピ、さらに2分のイメージ動画をフランスに送り、ジェローム・ボキューズ氏、レジス・マルコン氏などの重鎮審査員が採点を行うという方式に決まった。

次ページ今年のテーマは「豆腐」に
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事