「親の愛情不足」感じる子に効果的な接し方TOP5 「しなさい言葉」に要注意!親も息抜きしよう
前述したように、子どもは親に要求を聞いてもらうことで、愛情を感じます。そこで、子どもから出てきた要求にはできる限り応えてあげましょう。好きな料理を作る、行きたいところに連れていく、話を聞く、なんでもいいです。わざわざ自分のために時間を使ってくれたことに、愛情を感じるでしょう。
もちろん、時間的にどうしても難しいこともあります。その場合は、代案を出すのがいいでしょう。たとえば、「お母さん、修学旅行の服を買いにつれてって」とお願いされたとします。どうしても忙しいなら「いいよ。ただ今週末は仕事が休めないから、来週の月曜でもいい?」という感じです。
「勉強しなさい」「早くお風呂に入りなさい」「靴はそろえて脱ぎなさい」こういった「しなさい言葉」は、一度言っただけで、子どもが愛情不足になることはありません。ただ、言いすぎると、子どもは「ウザい」と感じます。つねに自分の行動をコントロールしてくる親のことを、嫌いになってしまうのです。
もちろん、勉強を頑張ったほうが選べる高校が増えますし、靴をそろえて脱いだほうが周りからの印象がよくなります。つまり親としては、子どものためを思って言っているので、愛情でしょう。ただ、子どもがその言葉を求めていない場合、愛情ではなく単なるおせっかいになります。すると、言えば言うほど、せっかく伝わっていた愛情が減ってしまうのです。
お子さんが愛情不足になりかけている場合は、いったん「しなさい言葉」を使うのをやめるのがいいでしょう。愛情不足が解消し、関係がよくなってきた後で伝えたほうが、子どもも素直に聞いてくれます。
忘れると愛情不足が解決しなくなる2つのポイント
上記に関連して2つ注意があります。
「しなさい言葉」をやめると書くと、子どもに何も言わなくなってしまう方がいます。これはこれで、いけません。なぜなら、何も言わないと善悪が付けられない人間になってしまうからです。たとえ愛情不足だったとしても、次の3つ(通称:迷傷法)だけはしっかり伝えてほしいと思います。
1つ目は「人に迷惑をかけること」です。子どもが授業中にクラスでうるさくしている場合、勉強している子に迷惑をかけています。しっかりと注意しなければなりません。2つ目は「人を傷つけること」です。たとえば、いじめの加害者になっているなら、絶対に許してはいけません。3つ目は「法律やルールに違反すること」です。未成年なのにタバコを吸っているなら、きちんと叱らなければなりません。
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