「親の愛情不足」感じる子に効果的な接し方TOP5 「しなさい言葉」に要注意!親も息抜きしよう

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また、私たちは学校で「子育ての仕方」を学びません。その結果、ほとんどの方が手探り状態で子育てを始めます。たまたま上手くいけばいいですが、なかなか難しいのが現状です。これでは、子どもが愛情不足になっても仕方がないでしょう。

では、子どもが愛情不足になると、どうなってしまうのか。最初に、要求(甘え)が増えます。前述したように、子どもは親に要求(甘え)を聞いてもらうことで、無意識に愛情を確かめているからです。「お菓子食べたい」「塾に送って」「マッサージして」など、今まで以上に親への要求が増えてきたら、愛情不足になりかけているかもしれません。

次に「わがままへの発展」or「気力の低下」が起こります。わがままへの発展とは、「高額なゲーミングPC買って」「(未成年なのに)タバコ吸いたい」など、理不尽な要求をすることです。要求を聞いてくれないと暴れたり、暴言を吐いたりすることもあるでしょう。これは本心でしている要求ではなく、自分の甘えを聞いてくれないイラ立ちからしているケースがほとんどです。

気力の低下とは、朝起きられなくなったり、宿題ができなくなったりするなど、活動するエネルギーがなくなることです。子どもは、親から愛されていると感じるからこそ、行動することができます。何かあっても、親が守ってくれると思うからです。悪化すると、自分の未来に希望を持てなくなるので、「(本心ではないのに)高校なんて行かない」と言うこともあるでしょう。

わがままへの発展と気力の低下、どちらになるかは、子どもの性格や周りの環境によって決まります。どちらかというと、トゲトゲタイプの子は前者、繊細タイプの子は後者になりやすいです。

愛情不足の子どもに効果的な子育てTOP5

もし子どもが愛情不足になりかけていたら、どうすればいいのでしょうか。時代的に、子どもに向き合う時間を大きく増やすのは難しいと思います。そこで今回は、「時間がなくてもできる愛情不足を解消する子育て法」を5つ紹介します。これは、私がこれまでに1万組以上の親子の子育てをサポートし、解決した人が行ったことを集計してわかったことです。時期、年齢、性別によって、多少順位は変わりますが、誰が行っても効果的な方法だと思います。

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