「彼は運がいいだけ」と笑う人が成功できない理由 サステナブル経営を創るセレンディピティ戦略

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この本には、いろんな場所に飛び出して、結果としてセレンディピティを高め、リーダーとなって活躍しているいろんな人が登場しますよね。

最初から恵まれていたわけでもないし、いいことばかりでもなかった。それでも、自らきっかけ(トリガー)を捕まえて大きく変わっていく。

自分の過去について、単なる偶然だったかもと考えていたことを、本書のおかげで改めて意味づけすることができたという思いです。

ユーグレナの北極星経営とは

ユーグレナでは、数年前から、北極星経営をはじめました。全員参加のワークショップを行い、みんなの考えや、人生の北極星を明らかにして、そこに近づいていくことを、会社がどうサポートするかを考えています。

会社としての北極星は、「サステナビリティ」です。いろいろな人生があるわけですから、もちろんそれを尊重します。一方で会社として、持続可能な社会を作りたいけれど、みんなはどう考えているのか。人それぞれ違うでしょうし、そうした違いも話してみないとわからない。だからみんなで話すことをやりました。

セレンディピティは大事ですが、それがインパクトを生むのは、人生でも、会社でも、その序盤のことではないかと思います。

それによって動き出したあとの人生の成功、会社としての成功は、セレンディピティはもちろん、努力によるところが大きいと思います。

「努力を続けていれば、きっとうまくいく」というポジティブな視点や、オープンマインドでいる人のもとには、いろんなご縁が集まります。それが、結果として成功へとつながるのです。

ポジティブな視点やオープンマインドを形作るのが大事だからこそ、最初に、自分の向かう北極星を定めることが大切です。

私自身、そうして得たチャンスが、ミドリムシや、メンターとの出会いでした。

日本人なら、誰もが小学校の理科の授業でミドリムシについて習います。ですが、それを素材にして会社を立ち上げたのは私だけです。

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