花王「アタック」34年も洗剤首位に君臨できる理由 洗濯機、衣類の大変化に向き合い進化を怠らない

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初夏から梅雨の時季となり、すっきりしない天気の日も増えた。消費者はどんな意識で洗濯と向き合っているのだろうか。

「平日、会社に出勤していた時は、その日の天気予報をチェックして、干してから外出するかどうかを決めていました。在宅勤務が増えた現在は、雲行きが怪しくなれば洗濯物を取り込めるので、あまり気にせず外に干しています」(20代の会社員男性)

この人のような「外干し派」もいれば「部屋干し派」もおり、梅雨時は後者が増える。

「『毎日洗濯する』という方は多く、当社の調査では、週の平均洗濯回数は『7.93回』。コロナ禍で一気に増えました。また、梅雨時の洗濯意識で気になるのが『部屋干しのニオイ』で、それがイヤで『消臭タイプの柔軟剤を使う』方もおられます」(原岡さん)

夫婦共働きの家庭は、特に朝が慌ただしく、以前は「帰宅後の夜に洗濯」というケースも目立った。だが、在宅時間が増えると朝の洗濯もしやすい。20代や30代の若い世代ほど、夫も積極的に行う。一方でこんな声も聞いた。

「自宅に親戚や友達を呼ぶこともなくなり、たたんだ洗濯物は基本、床に置きっぱなし。下着や靴下などは、洗濯物の山から取り出すこともします」(30代の会社員男性)

外出自粛が続き、カッコつけない風潮が強まったが、イエナカの行動にも表れていた。

ドラム式洗濯機、化学繊維…大変化した洗濯環境

衣料用洗剤は、こうした状況にも左右されるが、実は「アタック」は発売以来、洗濯機と衣類の変化に対応し続けた35年だった。それが首位ブランドでいられた理由だろう。

まずは洗濯機の変化だ。アタックの発売時は、多くの消費者は「二槽式洗濯機」と呼ぶ、洗濯槽と脱水槽が別々の洗濯機を使っていた。それが1993年頃に一体化した。

その後、全自動・ステンレス槽の洗濯機(現在の「縦型全自動洗濯機」の前身)が普及し、洗濯機と乾燥機の一体設置型も登場。さらに「ドラム式洗濯機」が普及していった。

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