学生が「いちばん頼りにする」就活サイトTOP10 新興口コミサイト、この5年で人気が急上昇

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総合就活サイトでもエントリーシート対策のコンテンツは豊富だ。しかし、そのコンテンツは教科書的な色彩が強く、決して実例そのままではない。リアリティという点で口コミサイトに及ばない。

逆求人サイトが評価される理由は、「新しい出会い」だ。学生がひとりで志望企業を探しても数は限られるし、相性の真偽もはっきりしない。つまり限界がある。

逆求人サイトを利用すると、相手が学生の資質を判定し、相性のよさそうな学生にオファーする。つまり「予期せぬ出会い」が生まれる。

コメントを読むと楽しそうだ。

「自分からアプローチをするのが当たり前ではない面白さや、意外な会社からのオファーがあって、楽しみだから」、「企業からのオファー型だから、自分で企業を調べて選ぶ必要なく、自分に合う企業が見つかる」、「自分が知らなかった企業からもオファーが来て、視野が広がる」、「自分の特性を見てオファーしてくれる」。

スマホ普及で変化が加速

今回は就活サイトの変化を紹介した。この5年の変化が大きく、コロナ禍による巣ごもり化で直近の2年の振れ幅が拡大している。理由は、就活でオンライン化が進み、スマホで情報閲覧する時間が長くなったことが挙げられると思う。

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5年ほど前の就活は、採用広報の開始と同時に就活サイトからプレエントリーして説明会に参加が定番だったし、面接も対面だった。リアル就活は移動に時間を取られていた。

また、新興サイトの勢いが強い。とくに目立つのが「ONE CAREER」だ。サイトを運営する株式会社ワンキャリアの設立は2015年8月。まだ7年目の若い企業だ。

今回は2018年卒から2023年卒までの就活サイトの利用について概括したが、たぶん就活サイトの勢力図はまだ変化し続けるだろう。2024年卒以降の変化もレポートしていきたいと思う。

佃 光博 HR総研ライター

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つくだ みつひろ / Mitsuhiro Tsukuda

編集プロダクション ビー・イー・シー代表取締役。HR総研(ProFuture)ライター。早稲田大学文学部卒。新聞社、出版社勤務を経て、1981年文化放送ブレーンに入社。技術系採用メディア「ELAN」創刊、編集長。1984年同社退社。 多くの採用ツール、ホームページ製作を手がけ、とくに理系メディアを得意とする。

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