30日で心が強くなる「齋藤式」言葉のレッスン 「支える言葉」を持たないと心は簡単に折れる

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くじけそうになったとき、心を強くするための秘訣は「支える言葉」を持つことです(写真:Graphs/PIXTA)
「どんな技術でも30日間あればかなり上達するように、心も強くすることができます」というのは、明治大学・文学部教授の齋藤孝先生。そして、心を強くするための秘訣は、「支える言葉」を持つことだと言います。
くじけそうになりながら、それでも前を向きたいとき、あなたの心を支え、強くする。そんな力を持った言葉のいくつかを、齋藤先生が上梓した『心が強い人はみな、「支える言葉」を持っている』より一部抜粋、再構成し、お届けします。

一日に1つ言葉を心に刻んでいく

生きづらさや不安感を抱えている人が増えています。

濃い人間関係が作りにくく孤独感が強まる一方で、SNSを通じて常に人に監視され、評価される息苦しさもあります。

心を傷つけられ、立ち直れなくなってしまう人もいます。能力が高く志があっても、心が折れてしまえば前へ進むことができません。

こうした時代ですから、私に言わせれば心が折れやすくなるのは当然です。心自体が弱くなっているというより、支えが足りないのです。

簡単には折れない心を保つには、支えるものが必要です。私はそれを言葉だと考えています。心を支える言葉を持っていると、いざというときに自分を助けてくれます。悩みや不安でがんじがらめの状態から抜け出し、前へ進むことができます。

自動車でいえば、障害物にぶつかる前に「ピーピーピー」と音がして教えてくれるコーナーセンサーのようなものです。駐車のときも「ピーッ」と鳴れば落ち着いてやりなおせばいい。傷つき、へこむ前に対処できるのです。

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