30日で心が強くなる「齋藤式」言葉のレッスン 「支える言葉」を持たないと心は簡単に折れる

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考えてみれば、自分だって周りの人のやっていることを本当にわかっているわけではありません。誤解していたり、よく知らずになんだかんだと言っていることもあるでしょう。「わがなすことは われのみぞしる」は、みんながそうであるはずなのです。

「誰もわかってくれない」と感じたら、「自分だけはしっている」に置き換えてみましょう。とくに、内側にある信念、自分の持つワールドは「われのみぞしる」くらいでちょうどいい。いたずらにダダ漏れさせて、「わかってもらえない」と傷つく必要はないと思うのです。

すべてのものがそのままで素晴らしい存在

●個性という言葉にちょっと疲れたとき

「みんなちがって、みんないい。」
金子みすゞ
『金子みすゞ童謡集 わたしと小鳥とすずと』
(金子みすゞ・著 矢崎節夫・編 JULA出版局)より

「みんなちがって、みんないい。」は、金子みすゞの「わたしと小鳥とすずと」の中の一節です。

小鳥は飛べるし、鈴(すず)はきれいな音を出すことができます。わたしにはそれができないけれど、わたしも、小鳥や鈴にできないことができるとして「みんなちがって、みんないい。」と締めくくっています。

わたしと小鳥とすず、それぞれに良さがあります。だから、それでいいのです。すべてのものがそのままで素晴らしい存在なのだと認めると、自分のことも認められるようになります。

人間は普通にやっていれば、個性があります。個性的かどうかを気にする必要はなく、当たり前にみんな違うのだということです。そのうえで、それぞれに良さがあるのだから、それを活かすのがいい。足りないところ、苦手なところに目を向けるのではなく、得意なところに目を向けるのがいいと思います。

●感じの悪い人に仕返しをしたくなったとき

「いじわるされるたびに しんせつにしてやったらどうだろう」
藤子・F・不二雄
『ドラえもん』第11巻(藤子・F・不二雄・著 小学館)所収
「ジャイアン心の友」より

たとえば職場でも、嫌みを言いがちな人など感じの悪い人の一人や二人はいるものです。嫌なことを言われて、「悔しい〜! そっちがそうなら、こっちだって!」と感じ悪く振る舞うのでは、関係は固定したままです。

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