●佐藤君の怒り③:評価者なのに部下の仕事を知ろうとしない!
佐藤:でも、仕事を知らなきゃ、部下に質問すればいいじゃないですか。人事評価って、オーバーですが、我々の人生を左右するんですよ。評価者である課長が部下の仕事を知ろうとしないのは、おかしいですよ、絶対に。
中嶋:そうかもしれないね~。
部下が納得しない3つのケース
佐藤君の怒りは、特別のことではありません。どの会社でも評価される側に起こることです。では、人事評価に対する部下の不満はなぜ起きるのでしょうか。大きく分けると次の3つがあげられます。
① 評価者への不満
② 評価基準への不満
③ 評価結果への不満
このなかで最も根深い不満は①で、不適切な上司が評価をすることです。仕事を知らない上司、人間として尊敬できない上司、そんな上司の人事評価に、部下が納得できるはずがありません。
これでは部下たちの仕事への真剣さも落ちてきます。それどころか、そういう人物を上司として任命した会社への不信も起きてくるでしょう。「俺が課長なら絶対あんなことはしない!」――居酒屋でこのようなグチがよく聞こえてきます。これは会社にも、評価者にも望ましくない事態です。
そのような事態に陥らないために、最も大事なこと、それは、部下が尊敬できる上司となることです。部下の仕事ぶりをよく観察し、部下の相談に乗り、的確な指示やアドバイスができる。そうなれば、「上司らしい上司」と部下が尊敬します。
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