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ゴルバチョフは反核・平和で革命が可能と考えた/佐藤優の情報術、91年ソ連クーデター事件簿105

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佐藤優氏によるコラム。ビジネスパーソンに真の教養をお届け。【土曜日更新】

イリイン氏(ロシア共産党第2書記)は、共産党は政争に完全に敗れたとみている。しかし「タイミングを失してしまい、もはや打つ手がないと思っていても、何かしなくてはならない」と考えている。今後、具体的に何をしようと考えているのだろうか。

新しい共産党を構築する可能性

──ソ連共産党もロシア共産党もエリツィン大統領の命令で、ロシア領内では活動できなくなりました。現実的に考えて、ソ連共産党は求心力を完全に失っています。

「確かにそうだ。ソ連共産党が復活することはない」

──対してロシア共産党にはまだ展望があると思います。ロシア共産党には、共産党内のマルクス・レーニン主義の原則に忠実な人々が少なくないことがプラスに作用するのではないでしょうか。

「確かにロシア共産党内にはマルクス・レーニン主義の原則に忠実な人々が多い。ロシアが資本主義に逆戻りすることには強い抵抗感を持っている党員が多い。しかし、私にはロシア共産党が生き残るとは思えない」

──エリツィン政権側から弾圧が加えられるからですか。

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