ベストセラーより「面白い本」に出会う簡単6秘訣 ネットや書店で「自分に合った本」を探すコツ
先述したように、私は「熱量の高い本の紹介」のツイッターやフェイスブックの投稿を読んで、たくさん本を買っている。
とくに、あまり詳しくないジャンルの「漫画」については、毎月、膨大な数が刊行されていて手を出しにくいが、熱量たっぷりの人が紹介する漫画を信じて買ってみたら「ビンゴ! 素晴らしかった」という経験が多くある。
ここで注目したいのは、電子書籍なら無料サンプルが試せるという点だ。
私はアマゾンの電子書籍サービス「キンドル(Kindle)」を愛用している。キンドルの電子書籍には試し読みできる機能がついており、本によって異なるが、最初の数ページから数十ページを購入前に読むことができる。
このサンプル機能を活用して、その本が自分に向いているか、自分のスキルで読める本なのかを確認するという方法がおすすめだ。翻訳本の場合なら、訳文がこなれているかどうかを確認しておきたい。
そうすれば、さらに購入まで進んでも、「あてが外れた」となる可能性はかなり低いことを、私は実体験から断言できる。
もし「向いていない」「無理だ」と思ったなら、いったん潔くあきらめよう。自分にとって「知肉」となる「面白い本」を探すのが目的なのだから。
1冊の本が、次の「面白い本」につながる
「これは自分の知肉になる」と思えるような本に出会ったら、そこから「芋づる式」に関係している本を次々に読んでいくと、さらに「面白い本」に出会える確率が高い。
いい本は、参考文献リストや引用などもしっかりつくられていることが多いので、それらを参考にして新たに本を手に取ってみよう。
キンドルの無料サンプルを活用して、ちょっとのぞき見してみるのもおすすめだ。お金をかけなくても「広げていく読書」は可能で、読み進めて面白くなかったら、また元の本に戻り、別のアンテナを立てていけばいい。
こうやって、「芋づる式」に、あるテーマについて自分がカバーできる領域を広げていけば、自分のなかに「ふくらみのある知」を持つことができ、立体的なイメージを描けるようになる。
そうなれば細部もよく見えるようになり、俯瞰できる位置も高くなっていくのだ。
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