ベストセラーより「面白い本」に出会う簡単6秘訣 ネットや書店で「自分に合った本」を探すコツ
私は、本の情報を、たいていはインターネットから得ている。あらゆるところから本の情報が流れてくるが、おもに次のようなサイトを情報源にしている。
大手出版社は、ウェブメディアを持っていて、そこで自社の新刊本の紹介をしていることが多い。ネット広告が氾濫するいまの時代に、単なる宣伝広告を書いただけでは誰も見向きもしてくれないので、各社であれこれ手を尽くしている。
著者へインタビューしてその本の面白いポイントを語ってもらう、著者以外の有名人や専門家にその本の魅力について語ってもらう、その本が出た背景事情を解説するなど、なかなか面白い記事が多い。
「文春オンライン」「現代ビジネス」、あるいはこの「東洋経済オンライン」など、出版社メディアの紹介記事を読んで、つい購入してしまうことがけっこうある。
私がよく参考にしているのは、小説などフィクションは扱わず、ビジネス書やサイエンス、歴史などノンフィクションだけを扱っているウェブメディア「HONZ(ホンズ)」や、人文系の硬い本を中心に紹介しているが、語り口が抜群に面白くてつい引き込まれてしまう個人ブログ「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」などだ。
ほかには、ベストセラー『独学大全』で話題になった、哲学的な掘り下げが刺激的な個人ブログ「読書猿」などもある。
「普通の人」を信じてみると、じつは「当たり」が多い
これらの大手出版社サイトや専門サイトにも引けを取らず、あっと驚くような素晴らしい本に出会える可能性が高いのが、「SNSにいる普通っぽい人」「私的で日常的なことばかり書いているブログ」である。なぜなら、それらのほうが、専門メディアよりずっと数が多いからだ。
とはいえ、「そういう普通の人が紹介している本なんて、面白いかどうか判断しようがないじゃないか!」と思う人も多いだろう。判断する方法はただひとつ、「書いている人の『熱量』を信じてみる」ことだ。
熱量たっぷりに本を紹介している人の文章は、人を惹きつける。その本を心底愛していることがわかる。だったらきっと良書に違いないと信じてみるのである。
それでも本には「相性」というものがあるので、「外れる」リスクは避けたいという人に、おすすめの方法がある。
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