ベストセラーより「面白い本」に出会う簡単6秘訣 ネットや書店で「自分に合った本」を探すコツ
「ノマドワーキング」「キュレーション」などの言葉を広めたことでも知られ、2006年には国内の著名なブロガーを選出する「アルファブロガー・アワード」も受賞している。
その佐々木氏が、このたび、『現代病「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全』を上梓した。
「ネット記事」「SNS」「書籍」などから、「読むべき」記事をいかに収集し、情報を整理し、発信していくか、自身が日々実践している「新しい時代の読み方」の全ノウハウを初めて公開した1冊で、発売後たちまち4万部を超えるベストセラーになっている。
そんな佐々木氏が「自分に合う『面白い本』を見つける6つの簡単なコツ」について解説する。
「紙の本2000冊」「電子書籍1300冊」選ぶコツは?
みなさんは、どんな理由で本を選ぶだろうか? 名著だから? ベストセラーになっているから? 有名な文学賞を受賞したから?
私が仕事場にしている8畳ほどの部屋には5つの本棚を用意し、そこに入るだけの「2000冊を上限」に紙の本を所有している。
それ以上は絶対に増やさないと決め、月末には「本の棚卸し」をして、その月に増えたのと同じ冊数を泣く泣く手放す。
一方で電子書籍も愛用し、キンドルで購入した本は気がつけば1300冊以上になった。
読み終えたらすぐ端末から削除し、未読の本だけが表示されるようにしている。その冊数は10冊程度に抑え、次に何を読めばいいかがすぐわかるよう表紙が見渡せる状態になっている。
このように、かなりの頻度で本を購入している私だが、どのような理由で本を選んでいるかというと、「自分にとって面白い本」「いま読みたい本」かどうか、それに尽きる。
自分と相性が悪ければ、いくらベストセラーで有名な本であっても、頭には入ってこない。逆に、ベストセラーでもなく、あまり知られていない本であっても、自分と相性がよければ、「すごい! この本、素晴らしい!」という感動の読書体験が得られる。私の人生経験上、そっちのケースのほうが多い。
また、「勉強」「娯楽」などと、「読書の目的」を分ける必要もないと私は考えている。本を読むのは、自分の頭脳にさまざまな教養や豊かな情感や考える力を蓄積していくためであり、「学び」であるのと同時に「娯楽」でもある。
そんな、自分の「知肉」となっていく「面白い本」は、どこで、どのように探せばいいのだろうか。私が実践している方法を紹介したい。
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