「神道」が1300年も生きのびてきた本当の理由 世界でも珍しい「古代以前の神々」と「神仏習合」

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「神道」のイメージはどのようなものでしょうか? 写真は京都・伏見稲荷大社の千本鳥居 (tomcat/PIXTA)
現在の私たちが知っている「神道」のイメージはどのようなものでしょうか。たとえば村や町の地域に必ずある鳥居と社殿。これが古代からあったもので、お寺と神社はまったく別のものというイメージではないでしょうか。
しかし、その実際はかなり違います。このたび『教養としての神道:生きのびる神々』を上梓した神道研究の第一人者・島薗進氏が、その歴史を通して、神道の実像を解き明かしていきます。

神仏習合によってこそ神々は生きのびてきた

神道は日本で生まれ育った宗教だ。多くの日本人がそう思っている。だが、「神道とは何か?」と聞かれると、うまく答えられない。この問いへの答えを集めてみても、その中身は思い思いであり、立場ごとにバラバラという感じだ。

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試みに「神道はいつからあるのか?」という問いを投げかけてみよう。「神道の起源」についての問いである。農業が進む以前の縄文時代、列島の広い地域が森で覆われていた時代だ、という答えがある。神社には森(鎮守の森)が伴うこと、社殿ができる前の、自然の神秘のなかでの神々の祭りにこそ神道の原型があるという考えだ。いやいや、稲作農耕の儀礼とそれを代表する朝廷の祀りこそが神道の原型で、それが確立したのは7世紀の終わり頃だという議論がある。

それらに対して、朝廷の祀りは全国の神祇祭祀に受け入れられたわけではなく、神道とよべるようなまとまりができてくるのはせいぜい平安時代だという議論もある。さらに、平安時代はもちろん鎌倉時代になっても、神道が自立した宗教となるには至っていない、室町時代になってはじめて教義や組織も備えた神道が成立する、といった議論もある。

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