「なかなか風呂に入らない子」に、まずかける一言 親は理由を聞いて、急かすより見通しの共有を
第2回:反抗期の子を失望させる「早くしなさい!」の不毛(4月21日配信)
第3回:ゲーム中毒の子に苦悩する親に知ってほしい心得(4月27日配信)
第4回:「返事をしない子」が絶望する親の残念な話し方(5月6日配信)
お風呂そのものがキライというわけではない
お子さんがやるべきことになかなか取り掛からない、というのは、「反抗期」の親御さんからよく聞く愚痴の1つです。今やっていることをやめ、別の行動を起こしてもらうように促すのは、いつだって一苦労です。
たとえば、
「早くお風呂に入りなさい!」
「やだ」
というとき、お子さんが面倒に思っているのは十中八九、今やっていることをやめて、お風呂場へ行って、服を脱いで、お湯に浸かるという作業を始めることです。お風呂そのものがキライ、というわけではないでしょう。湯に入ってしまえば、気持ちがいいはず。
「なんで?」と聞いてみてください。おそらく、
「まだテレビが見たい」
「動きたくない」
「めんどくさい」
などといった、お子さんなりの理由が聞けるはず。理由がわかれば、あの手この手、ありとあらゆる手を駆使して、お風呂に入ってもらえるように誘導してみるといいでしょう。
「この番組が終わったら入るのね?」
「きれいにしておかないと、明日、体が臭くなっちゃうと思う」
「何時になったら入るか決めておかない?」
「入らない限り、『入りなさい』って、お母さんに言われるよ〜」
あれこれ言葉をかけてみて、お子さんが「面倒だけど入ろうかな」という気になるようなワードを、探るといいでしょう。
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