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「なかなか風呂に入らない子」に、まずかける一言 親は理由を聞いて、急かすより見通しの共有を

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  • 沼田 晶弘 国立大学法人東京学芸大学附属世田谷小学校教諭
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相手も自分もわかったつもりになっているのが、問題を大きくしてしまいます。お互いに頭のなかにあることを言葉にして伝え、見通しのズレを解消していく努力が必要です。

たとえば、朝の支度についてであれば、食事や着替え、歯磨きなど身支度の1つひとつにかかる時間を、事前に計測して書き出しておき、「今7時15分だけど、身支度を整えて8時前に家を出るには、このままのスピードで間に合う?」

と、声をかけてみるのもいいと思います。

残り時間を把握できる仕組みづくりを

では、休日に突発的なお出かけが決まって、急いで身支度しなければならないとしたら、どうしましょうか。親御さんご自身の用意もあり、お子さんにまで手が回らないとしたら、見通しの簡易版を伝えるといいでしょう。

「7時45分までには家を出るよ。すぐ着替えて、食事を食べられるだけ食べて。40分にタイマーをかけておくから、アラームが鳴ったら、出かけるからね」

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時計を見ないお子さんには、時刻を伝えても意味がないので、タイマーなどフル活用するのが効果的。アラームの音はイヤでも耳に入ります。「反抗期」のお子さんが素直に言う通りにするかは別ですが、最悪の場合、着替えさえすんでおけば、食事はそこそこでも、途中で軽食を調達するなど手立てはあるので大丈夫。最低限、やってほしいことだけ取捨選択して伝え、アラームなどで半ば強制的に行動させるシステムを整えておくのが賢明です。

お子さんの好きな曲や耳慣れた曲など4、5曲集めて15分ほどのプレイリストを作っておき、Amazon Alexaなどを活用して、出発時間の15分前から流すのを日々の習慣にしておくのもいい方法です。プレイリストのタイトルは、さしずめ「あと15分」でしょうか。

なるべく毎日流すようにすれば、曲の進行具合に合わせて、親子で先の見通しを共有できるようになります。「最後の1曲まできたから、もう時間がないぞ!」と、お互いにわかるようになるわけです。慣れてくるに従って、「早く、早く」と急かす機会が減っていくのではないでしょうか。

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