反抗期の子を失望させる「早くしなさい!」の不毛 親が対話して「自分事化」できれば子どもは動く
「反抗」ではなく「自己主張」しているだけ
子どもが成長し、経験を積み、試行錯誤して自分なりの意見をもつようになると、
「こんなことをやってみたい」
「こんな出来事があって、自分はこう思った」
と、自分の言葉で自分の気持ちを話せるようになります。
生活のなかで、子どもの成長が垣間見える瞬間が増えてくると、
「自分でちゃんと考えるようになった」
「意見が言えるようになった」
と、親御さんは喜ばしく思うはずです。
ところが、ある日、
「学校に遅れるよ。早くしなさい」
と、いつものように声をかけたら、
「うるさい!」
と、子どもが怒鳴り返してきました。
お母さん、お父さんは、「はっ!」と身構えます。頭のなかには警戒警報が鳴り響きます。気を引き締めてかからなければ、と覚悟を決めます。
「とうとう、うちの子にも『反抗期』がきたぞ!」
そして、子どもの言動が「反抗的である」と認識した親御さんからは、こんな言葉が飛び出してくるのです。
「親にそんな口をきくなんて……!」
「今、何時だと思ってるの!」
「あなたのためを思って言ってるのに!」
「そんな態度だから、いつも失敗するんだ!」
「もう勝手にしなさい!」
お子さんの「反抗期」に悩む親御さんにとっては、お馴染みの展開ではないでしょうか。
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