反抗期の子を失望させる「早くしなさい!」の不毛 親が対話して「自分事化」できれば子どもは動く

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でも、ちょっと頭を切り替えてみてほしいのです。

お子さんの「うるさい!」が、「反抗」ではなく「自己主張」だったとしたら?

お母さんが嫌いで、お父さんに抗いたくて「うるさい!」と言ったのではなく、自分の考えがあって、自分なりの意見をもったうえで、「うるさい!」と返事をしたのだとしたら。

子どもに返す親の言葉は、本当にこれでいいのでしょうか。

そう疑問に思えてきませんか。

子どもがせっかく、自分の意見を主張してくれたのですから、決してケンカ腰にならず、冷静に言葉を選びながら、親御さんがどんな理由で「早くしなさい」と言ったのか、お子さんに伝えてあげてください。

「反抗期」に悩む親と子の間には、圧倒的に「対話」が足りていません。売り言葉に買い言葉の言い合いでは、心が離れていくばかりです。そうではなく、お互いの意見を持ち寄ってディスカッションすることができれば、相互理解が深まっていき、そこから親子の間には確かな信頼が生まれます。

子どもの意見を受け止めたうえで、親もまたしっかり主張し、話し合う。それが「反抗期」を脱する道なのです。

「早くしなさい!」の一言がなぜダメなのか

「早くしなさい」と言いたくなる気持ちはわかります。お母さん、お父さんには、「その先」の見通しがあるから、どうしたって言いたくなります。

まだ子どもはパジャマを着ている。朝ごはんも食べていない。これから歯を磨いて、顔を洗って、着替えもしなきゃいけない。そういえば、学校の準備は終わっているのだろうか。

きっと、このままでは間に合わない……!

瞬時にしてこれだけの見通しが立ちます。たいていの大人にとって、先のことを考えて動くのは、当たり前のこと。お子さんを観察し、このペースでは間に合わないと判断して、心配になって、

「早くしなさい」

と声をかけるわけです。

次ページしかし、子どもはこの行程を理解していない
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