反抗期の子を絶望させる親の何とも残念な接し方 期待は当然だが無理やり押し付けてはいけない
「主張できない日本人」を作ってしまう「反抗期」
主張ができない。
自分の意見を言うことができない。
議論ができない。
世界と比べて、日本人はそう評されます。同じ日本人のなかでも、
「最近の若い人は……」
といった枕詞付きで、同じような苦言を呈する人もいますね。
主張できないのは、子どものとき、主張させてもらえなかったからです。
自己主張が芽生えたと同時に、「反抗期」というレッテルを貼られ、主張することを認められなかったのです。
しかし、「反抗期」など、本当はありません。
「反抗期」は「自己主張期」。
「反抗」と親が受け取ってしまいがちな子どもの言葉や行動は、どれも「自己主張」によるものです。子どもたちは、親に反抗したいのではなく、
「自分の意見を聞いてもらいたい」
「認めてもらいたい」
という思いを、根底にもっています。
「うるさい」
「うざい」
といった、「反抗期」認定された子どもが発しがちな言葉の裏には、子どもなりの主張があります。しかし、その主張は大人たちに見過ごされがちです。「反抗」とみなし、抑え付けられることすらあります。子どもたちは、主張することを許さない大人たちとのバトルを経て、
「自分の意見を主張するのは、よくないことなんだ」
と学ぶのです。もしくは、主張をことごとくはねのけられ、押し込められるという経験を通して、
「主張をしても何も変わらない。面倒だ」
と、諦めてしまう子もいるはずです。
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