反抗期の子を絶望させる親の何とも残念な接し方 期待は当然だが無理やり押し付けてはいけない

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子どもの反抗期とどのように向き合ったらいいでしょうか?(写真:プラナ/PIXTA)
新学期を迎え、一学年成長したわが子の変化に、戸惑う親も多いのではないでしょうか。
「うちの子、もしかして反抗期!?」と悩む前に、親側が準備できる心構えとは?
児童の自主性・自立性を引き出す授業で定評のある小学校教諭・沼田晶弘氏の著書『もう「反抗期」で悩まない! 親も子どももラクになる“ぬまっち流”思考法』より、「反抗期」をネガティブにとらえることの弊害を解説します。

「主張できない日本人」を作ってしまう「反抗期」

主張ができない。

自分の意見を言うことができない。

議論ができない。

世界と比べて、日本人はそう評されます。同じ日本人のなかでも、

「最近の若い人は……」

といった枕詞付きで、同じような苦言を呈する人もいますね。 

主張できないのは、子どものとき、主張させてもらえなかったからです。

自己主張が芽生えたと同時に、「反抗期」というレッテルを貼られ、主張することを認められなかったのです。

しかし、「反抗期」など、本当はありません。

「反抗期」は「自己主張期」。

「反抗」と親が受け取ってしまいがちな子どもの言葉や行動は、どれも「自己主張」によるものです。子どもたちは、親に反抗したいのではなく、

「自分の意見を聞いてもらいたい」

「認めてもらいたい」

という思いを、根底にもっています。

「うるさい」

「うざい」

といった、「反抗期」認定された子どもが発しがちな言葉の裏には、子どもなりの主張があります。しかし、その主張は大人たちに見過ごされがちです。「反抗」とみなし、抑え付けられることすらあります。子どもたちは、主張することを許さない大人たちとのバトルを経て、

「自分の意見を主張するのは、よくないことなんだ」

と学ぶのです。もしくは、主張をことごとくはねのけられ、押し込められるという経験を通して、

「主張をしても何も変わらない。面倒だ」

と、諦めてしまう子もいるはずです。

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