「小学生の頃に両親が離婚し、私は母子家庭で育ちました。母・弟との3人暮らしで、奨学金は高校生の頃から借りています」
本連載の応募には、高校生の時から奨学金を借りていた人からの応募がある。関東地方に住む、小柳葵さん(33歳/仮名)もそのひとりだ。
「母は正社員と契約社員を行き来していて、正直稼げていませんでした。母子家庭ということもあり、私が進んだ公立高校の学費は免除になりました。
だけど、母から『借りないと学校に行けない』と言われ、中学生の私はよくわからないまま無利子の奨学金を60万円分申し込みました。『奨学金を借りている』という意識もないまま高校を卒業、大学入学前に奨学金の返済を促す通達がきたときは驚きましたね」
奨学金を借りた経緯
金銭的な理由から大学進学を諦める人は少なくないが、それでも、小柳さんの進学を後押ししたのは母親だった。



















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