食べ応え抜群「厚切り生姜焼き」10分で作る簡単技 初心者もできる!注意点は「火の通し具合」だけ

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合わせておいたタレを加え、中火で20秒ほど煮詰めます。

みりんのアルコール分を飛ばします

肉を戻して、さらに加熱していきます。休ませているあいだに出た肉汁も忘れずに鍋に戻します。これがソースのうま味になります。

休ませているあいだも肉の加熱は進みます

タレをスプーンですくいながら軽く煮詰め、豚肉に絡んだら出来上がりです。豚肉にはすでに火が入っているので、ここでの加熱は最小限に。タレには軽いとろみがついてますが、もっと強くしたければ少量の水溶き片栗粉で濃度をつけてもいいでしょう。

しょうがのいい香りがしてきます

昔、豚肉はしっかりと火を通すことが強調されていましたが、現在ではほかの肉類と同様の認識でも安全は確保できる、というふうに認識が変わっています。

とはいえ、加熱が足りない豚肉は食べてもおいしくありません。

豚肉の表面にはしっかりとした焦げ目が必要ですが、中心温度が68℃を超えると硬くなりはじめます。このスタイルのしょうが焼きの場合、安全性とおいしさの両方を達成するには70〜72℃くらいが個人的にはベターかと思います。

そのくらいの温度に達した豚肉はやや繊維感(ぱさつき)が出てきますが、そこにタレが絡み、一体感が出るからです。

成功の可否は肉の火の通し具合だけなので、何度か作って勘所をつかんでください。

出来上がり。箸で食べるのであれば豚肉を包丁で切ってから盛り付けてもいいでしょう

(写真はすべて筆者撮影)

前回記事:複雑な旨味がそそる「チキンカレー」30分で作る技
前々回記事:超簡単なのに絶品「和え麺」100円中華麺で作る技

樋口 直哉 作家・料理家

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ひぐち・なおや / Naoya Higuchi

1981年東京都生まれ。服部栄養専門学校卒業。2005年『さよなら アメリカ』で第48回群像新人文学賞を受賞しデビュー。著書に小説『スープの国のお姫様』(小学館)、ノンフィクション『おいしいものには理由がある』(角川書店)、『新しい料理の教科書』(マガジンハウス)、『最高のおにぎりの作り方』(KADOKAWA)などがある。

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