豚肉のしょうが焼きは人気のメニュー。肉をしょうが入りのタレに漬け込むタイプと、焼いた肉にタレをさっと絡めるタイプの2通りの作り方があります。
前者はしょうがの酵素の働きによって肉がやわらかく仕上がりますが、調味料が浸透する分、肉自体の風味は控えめ。漬け込み時間がかかる、というデメリットもあります。
一方、焼いた肉にタレを絡めるタイプは肉の味がストレートに生きるのが特徴。こちらは豚肉の品質が向上してから登場した比較的あたらしい調理法です。
ほかにも焼く前の肉に片栗粉を振る(タレが絡みやすく、とろみもつくので味わいが濃厚に)人もいれば、タレににんにくやりんごのすりおろしを混ぜる人もいます。さまざまな作り方やレシピがありますが、それぞれに一長一短があり、違ったおいしさがあります。今回は肉の味を生かすべく、タレに漬けこまないスタイルでいきましょう。
筋が少ないロース肉を使うのがオススメ
しょうが焼きには薄切り肉を使う場合が多いですが、ぜいたくにスーパーで「カツ ソテー用」として売られている1.5cm〜2cm厚にカットされた「豚ロース肉」を使います。洋食屋さんでときどき「ポークジンジャー」としてメニューに載っている料理です。肩ロース肉でも同様に作れますが、筋が少ないロース肉のほうがやわらかいのでオススメです。
厚切り肉を使うと食べごたえが得られます。肉をタレに漬けこまないので、材料さえあれば、10分もかからず完成する料理です。短期決戦だけに気合を入れて臨みましょう。
ポイントはタレに「はちみつ」を使うこと。はちみつは濃度があるので、あまり煮詰めなくても肉によく絡みます。これによって肉に火が通りすぎるのも防ぎ、しっとりと仕上がります。
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