意外?これから伸びる大学はこれだ! 資格取得実績や、留学者数に注目
情報収集し比較検討を
この10年間で志願者がほぼ倍増した近畿大、女子学生の人数と比率が増えている東洋大は、キャンパス移転、完全ネット出願、学部新設などさまざまな要因がある。
近畿大は00年以降、校舎や食堂をリニューアルし、03年には女子学生を意識したパウダールームを設置するなど、キャンパスを整備したことにより、女子学生が8年連続で増えていることも志願者増につながっている。
東洋大も01年以降、東京・白山キャンパスに次々に校舎を新設し、再整備を進めている。昨年、スーパーグローバル大学に選ばれたブランド力も人気を集めそうだ。
ノーベル賞を受賞した赤崎勇さんが終身教授を務める名城大も、もともと中京地区で理系が強い大学として知られている。16年には、ナゴヤドームの前にキャンパスを開設するため、ノーベル賞効果とあいまって志願者増が予想される。
今後、伸びていく大学の条件として、石原さんはこう語る。
「近畿大の広報戦略が成功したように、大学は教育内容や取り組みなどをホームページやパンフレットなどでわかりやすく情報提供していくことが必要です。受験生はそれらの情報を収集し、比較検討しましょう」
小林さんは、『大学ランキング』の「学長からの評価ランキング」や「高校からの評価ランキング」も参考にしてほしいという。2015年版によると、学長からの評価のベスト5は京都大、東京大、金沢工業大、国際教養大、国際基督教大だ。
「東大と同数で2位の金沢工業大は、世界水準の教育で、多様な人たちと新しい価値観を生み出していく『イノベーション力』を身につける教育を行っており、教育分野で評価されています。教育分野での評価は国際教養大と並ぶ1位です」(小林さん)
高校からの評価では、総合評価のほかに、「生徒に勧めたい」「進学して伸びた」「進学して伸び悩んだ」などの項目があるので、参考にしよう。